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Q&A


キャリア・経験

転職が多いように見えますが、理由はありますか?

A:
キャリアは大きく二つの時期に分かれます。前半は Web 制作(コーディング・マークアップ)に携わっていた時期、後半は Web 開発に軸足を移してからの時期です。転職のほとんどは、キャリアアップやキャリアチェンジの節目で行ってきたものです。Web デザイナーから始まり、マークアップ、フロントエンドエンジニア、近年は設計やバックエンドへと、できることを広げるために、その時々で必要な環境へ移ってきました。回数こそ多く見えるかもしれませんが、一貫して「作れる領域を広げる」という軸で選んでおります。また、退職後も前職から開発を依頼いただくことが多い点も、仕事ぶりを評価いただけている表れだと考えています。

最も力を入れたプロジェクトを教えてください。

A:
ALTURA X 株式会社での医療系プロジェクト(2021〜2024年)が最も充実した経験です。社内一人目のエンジニアとして入社し、医療機関向けタレントマネジメントシステム、健康診断システムのSPA、そして健康診断結果閲覧アプリ(iOS / Android / Web のクロスプラットフォーム)の計3プロダクトの開発に、立ち上げから運用まで携わりました。アプリ開発経験者が社内にいない中でReact Native × Expoでのモバイルアプリ開発を独学でキャッチアップし、全プラットフォームでのリリースを達成しました。

最も印象的だったプロジェクトを教えてください。

A:
直近の YOLO JAPAN での在日外国人向けライフサポートプラットフォームの新規構築(2026年)です。求人・アンケート・チャット・体験投稿といった複数のサービスと、それらのハブとなるプラットフォームで構成されるサービスを、AI を全面的に活用し、フロントエンド・バックエンドといった職域の区分をなくして、メンバー一人ひとりが一つのアプリを要件定義から設計・実装・テストまで一貫して担う、という新しい体制で開発しました。私はハブとなるプラットフォームを担当し、認証基盤・マスターデータ・サービス横断の API・各サービスへ配布するデザイントークンや UI コンポーネントなど、全体で共通して使う基盤部分を一人で設計・開発しました。それまでフロントエンドが主軸でしたが、AI を前提に職域を越えて一つのサービスを丸ごと作り切ったこの経験は、「実装から設計・意思決定へ」という自分の方向性を確信させてくれた、転機となるプロジェクトです。

なぜ今、設計やバックエンドに領域を広げているのですか?

A:
より良い UX を実現するには、全体をどう構築するかを考え、バックエンドからフロントエンドまで一貫して手がける必要があると感じていたからです。以前は領域を広げすぎるとどれも中途半端になる懸念がありましたが、AI によって実装の多くを任せられるようになり、その前提が変わりました。今は職域に閉じず、プロダクトを丸ごと設計・実装できるエンジニアを目指して広げています。

YOLO JAPAN で PO とエンジニアを兼任した経験について教えてください。

A:
在日外国人向けライフサポートプラットフォームの構築で、PO とエンジニアを兼任しました。AI を活用して職域の区分をなくし、メンバー一人ひとりが一つのアプリを要件定義から実装まで一貫して担う体制をとり、私はハブとなるプラットフォームの基盤を担当しました。「何を作るか」を決める立場と「実際に作る」立場の両方を持つことで、UX から逆算した意思決定を実装の現実とすり合わせながら進められたのが大きな経験でした。

もっとも大変だったことは何ですか?

A:
エンジニアとしての一社目(ALTURA X)に入った直後です。社内で一人目のエンジニアだったため、分からないことを質問できる先輩がおらず、当時はまだ AI も普及していませんでした。頼れるものが少ない中で、とにかく自分で調べ、試しながら進めるしかない状況でした。実装はできても理解が浅いと感じた部分は、余暇を使って導入するツールの使い方を学んだり、仕組みを深掘りしたりして補いました。当時は手探りでしたが、その後に転職して他のエンジニアと働く中で、自分の進め方は間違っていなかったと確認でき、自信になりました。こうして一つずつ積み上げた経験が、今の「自ら必要なことを定義しながら進める」スタンスの土台になっています。


スキル・技術

メインで使っている技術スタックは何ですか?

A:
フロントエンドは TypeScript / React / Next.js をメインに、React Native(モバイルアプリ開発)、GraphQL なども実務経験があります。バックエンドは実務では TypeScript のみ、プライベートでは PHP / Laravel の経験があります。

バックエンドの経験はありますか?

A:
2025 年まではフロントエンド専門でした。2026 年から始まったプロジェクトにおいてはフロントエンドのみならず、AI を活用し、要件定義や設計、バックエンド実装も担当しました。現在は更なるレベルアップのために余暇を活用して学習中です。

モバイルアプリの開発経験はありますか?

A:
はい。React Native × Expo を用いて iOS / Android / Web のクロスプラットフォーム開発を実務で行いました。アプリストアへの申請・リジェクト対応・脆弱性診断対応なども担当しました。

チームリーダーの経験はありますか?

A:
はい。ALTURA X ではフロントエンドチームリーダーを務め、タスクの割り振り・コードレビュー・デザインレビュー・GraphQL スキーマレビュー・チームミーティングのファシリテーションを担当しました。チームの開発速度を保つために、共通ロジックを先行して開発するなどの工夫を行い、経験の浅いメンバーでも手を止めずに開発を続けられる体制を構築しました。

個人開発では何を作っていますか?

A:
TODO アプリやスケジュール管理アプリといった、基礎的なアプリケーションを作っています。題材はシンプルですが、三つの学びの場として取り組んでいます。一つめは、設計を丁寧に行うこと。ユースケースの定義、エンティティの抽出、テーブル設計、API 設計までを自分で考えます。二つめは、バックエンドの実装を AI に教わりながら自分の手で書くこと。三つめは、すでにスキルのあるフロントエンド実装を、AI を活用した開発の実践の場にすることです。AI 開発の時代でも、自分自身ができてこそ的確な指示や評価ができると考えています。だからこそ、基礎は手を動かして身につけ、得意な領域では AI 活用を磨く——その両輪を回しています。


AI 活用

AI を具体的にどう開発に活用していますか?

A:
設計・実装・レビューの各工程に組み込んでいます。コーディングエージェントによる高速な実装、Figma と AI エージェントを MCP で連携させた画面実装の効率化、要件定義や設計のたたき台づくりなどです。直近のプロジェクトでは AI を前提に職域の区分をなくし、一人で一つのサービスを要件定義から実装まで担う体制をとりました。単なる作業の自動化ではなく、職域を越えて「作り切る」ための土台として活用しています。

AI 時代にエンジニアの価値はどう変わると考えていますか?

A:
実装そのもののハードルが下がるぶん、価値の中心は「何をどう作るか」を決める設計・意思決定へ移っていくと考えています。一方で、設計は実装を伴ってこそ意味を持つため、システム全体を自分の手で作れる理解はむしろ重要になります。図面を引くだけでなく、フロントエンドからバックエンドまで自分で作り切れるからこそ良い設計ができる——そういうエンジニアを目指しています。


強み・人物像

あなたの最大の強みは何ですか?

A:
「アプリケーション開発を進める力」だと自負しています。不確定要素が多い中でも、関係各所と連携・議論しながら物事を決めて開発を前進させること、必要なことや問題を自ら定義して解決しながら進める姿勢が強みです。プロジェクト立ち上げ段階からの参画や、組織にとって一人目のエンジニアとして参画する中で培われてきました。

エンジニアとして大切にしていることは何ですか?

A:
開発を通じてプロダクトや事業・ひいては世の中に貢献することを意識しています。「プロダクトを作ることが目的なのではなく、開発を通じて貢献すること」という考え方が軸にあります。そのためプロジェクトの方針が変わっても柔軟に対応でき、本質的な価値提供に集中できます。

デザインのバックグラウンドがあると聞きましたが?

A:
はい。近畿大学建築学科を卒業後、大阪総合デザイン専門学校でビジュアルコミュニケーションデザインを学びました。その後Webデザイナーとしてキャリアをスタートしたため、エンジニアとしての視点だけでなくデザイン的な視点からの UI/UX 改善提案も得意としています。

「物事を構造で捉える力」とは具体的にどういうことですか?

A:
一つに見えているものが実は別々の役割を抱えていたり、切り離せるはずのものが余計に結びついていたり——そうした構造のねじれに気づいて整理する力です。たとえばある「友達紹介キャンペーン機能」の設計レビューでは、キャンペーン機能が友達紹介の文脈に侵食され、友達紹介もキャンペーンに依存して単独では成り立たない構造になっていました。これを「汎用的なキャンペーン」「単独で成り立つ友達紹介」「両者を紐づける友達紹介キャンペーン」の三つに分解する設計を提案し、採用・実装されました。

弱み・課題に感じていることは何ですか?

A:
設計やバックエンドの実務経験が、まだ十分に積み上がっていない点です。フロントエンドを主軸にキャリアを重ねてきたぶん、「アプリケーションを丸ごと設計して作り切る」という目指す姿に対して、設計・バックエンド側の実績はこれからという段階にあります。だからこそ、個人開発でユースケースの定義からエンティティの抽出、テーブル設計、API 設計、バックエンド実装までを自分の手で書き、知識と感覚を埋めています。直近のプロジェクトでは、実務でも要件定義・設計・バックエンド実装に踏み込みました。弱みだと自覚しているからこそ、手を動かして実績を追いつかせている最中です。


働き方・希望条件

リモートワークは可能ですか?

A:
可能です。現在もリモートを中心に活動しています。

どんな仕事に興味がありますか?

A:
フロントエンド開発を主軸としつつ、バックエンドや設計も含めた開発に挑戦できる環境に興味があります。また、プロダクトの立ち上げ段階から携われる仕事や、社会に意味のある価値を届けられるプロダクト開発に特に関心があります。

将来的にどんなエンジニア・キャリアを目指していますか?

A:
特定の領域に閉じず、アプリケーションを丸ごと設計し、自分で作り切れるエンジニアを目指しています。UX から逆算した設計から実装までを一貫して手がけ、ユーザーが目的を達成する過程に摩擦のない UX を実現する。それがプロダクトや事業の成功につながり、ひいては世の中を少しでも良くすることに貢献できると考えています。